|
はかた紫とは長年栽培され続け日本の風土になじんだ宿根スミレです。はっきりとした来歴は分かりません。おそらくビオラ、オドラータの変異種だと思います。(勉強不足ですいません)それでもあまりあるほど素晴らしい特徴をもっています。
まず、とにかく丈夫で毎年結構大きな花を長期間咲かせます。だいたい9月末から4月くらいまで観賞できます。ほかのニオイスミレほどではないけれど、しとやかな香りも素敵です。匂いは寒い時期には弱く、気温の上昇と共に徐々に強くなってきます。
わさびの根っこみたいにはって殖えたりランナーみたいな細い茎を伸ばしたりして群生していきます。ごくまれに種もできるようです。まだ発芽の確認はしていません。おそらく3倍体かな?夏の盛りでも緑の葉っぱを絶やさずすごい生命力ですね。こうゆう品種はひっそりと引き継がれて可愛がって欲しいものです。ひそかに可愛がられてこそ-はかた紫の名前が似合います。
よりよく咲かせるためのポイント
夏の間に伸びすぎた葉っぱに隠れて秋になって咲き始めた花が見えないことがあります。又、古い葉っぱで汚くなることもあるでしょう。
10月か11月には思い切ってすべての葉っぱを根元から取ってしまい茎だけにしてしまいます。一枚も残しません。
そこまでやっても問題はありません。わさびのような太い茎にたっぷりと溜め込んだ養分のおかげですぐに新しい葉っぱが出てきます。
ただ寒い時期なのでこじんまりとした葉っぱです。そこがポイント!
新しい花はすべて葉っぱより上に咲きそろいます。とても見事な景色が出来上がりますよ。もちろん日当たりの良い露地での管理が前提です。福岡県の内陸部の条件ですので各地で試験してください。
宿根性なので思わぬ病気にも感染することがあります。ミカンとかで見る皮のガサガサになるソウカ病です。
葉っぱを取った時に殺菌剤をバケツごとかければ治まります。
5月頃は珍しい毛虫が発生することもあります。きれいなちょうの幼虫です。毒はありませんので多少は葉っぱを分けてあげてください。
|